お茶屋の道楽ブログ

和菓子、食べ歩き、お気に入り食材など食中心に紹介します。旅先出張先での写真、ビッグバンド活動、などなど気の向くまま趣くままの道楽日記です。どうぞ気の向くまま趣くままツッコミ入れてくださいませ(誹謗中傷は無しでお願いしますねw)

彦根銘菓「埋れ木」〜いと重菓舗(滋賀県彦根市)


ひこにゃんで有名な城下町・彦根の代表銘菓「埋れ木」。
上品な求肥に抹茶を纏わせたこの菓子は、あちこちのメディアで紹介されてきた銘菓なので、ご存知の方も多いと思いますが、本当に美味しい菓子です。
 
 
主役は餡と抹茶。
特に和菓子の基本と言うべき餡は、特にこだわりが強く、最高級砂糖と評される阿波和三盆糖を使って手芒豆を丁寧に炊き上げた、ふわりとさらりと甘みが広がる上品な甘さの白餡。
その餡を包む柔らかい求肥に、最も印象的に映る緑鮮やかな抹茶が塗されています。
 
 
この抹茶にも和三盆糖が合わせてあり、優しい甘さと抹茶のほろ苦さがとても上品な味が広がります。
 
簡単に言ってしまうと。抹茶が掛かった餡餅と呼べないこともありませんが、材料も製法もそんじょそこらのものではない一級品は、全くの別物。
 
大事なお客さんの御茶菓子にぴったりな上和菓子です。
 
 
「埋れ木」名前の由来は、歴史の時間に習う、幕末の大事件“桜田門外の変”の主役、徳川幕府大老井伊直弼(いいなおすけ)公が若い頃に過ごした場所「埋木舎(うもれぎのや)」です。
 
井伊直弼公は、最終的に幕府の大老という重職になりましたが、若い頃は不遇の時代を過ごしています。
徳川譜代大名彦根藩井伊家十一代藩主、井伊直中の十四男で、しかも側室の子だったため、藩主の子でありながら、城住まいができず、城外の屋敷で質素に暮らすことになった事を直弼自身が詠んだ和歌に「世の中をよそにみつつも埋れ木の埋もれておらむ心なき身は」としたためており、この“埋れ木”から、暮らしていた屋敷を「埋木舎」と呼ぶようになったと言われています。
 
この「埋木舎」は、国の特別史跡として公開されており、当時の井伊直弼公が暮らした屋敷をしのぶことができるので、彦根に行くことがあれば、彦根城とともに「埋木舎」を訪れて、いと重菓舗で「埋れ木」を買い求めてみてはいかがでしょうか。
 
 
いと重菓舗
 
〒522-0064 滋賀県彦根市本町1-3-37
 
電話:0749-22-6003
 
営業時間 8:30 ~ 18:00
 
定休日  毎週火曜日