数十年ぶりに出逢った「御福餅」。
年末の買い出しに行ったスーパーライフで手土産販売されていて購入。
創業は元文三年と書かれてあり、西暦に直すと1738年。
と言うか、伊勢名物なのに新幹線や空港など三重県以外でも比較的販売店舗が各地にある赤福餅が凄すぎるという事で、これだけの歴史を持っている和菓子であれば他地であれば十分当地代表菓子として存在できたのでは?と思うのは私だけではないと思うのです。
と歴史のお話はこれくらいにして、実際の菓子ですが、
ピンクの包装紙を解くと、「伊勢のやさしいお福わけ」というメッセージが書かれた紙箱があり、その中に二見浦夫婦岩と思しきイラストの入った密封容器が入っています。
こちら、数年前にパッケージのリニューアルで消費期限を7日間(それまでは3日間)に伸ばしたらしく、その期限延長を可能にした密封容器だと思われます。
その密封をペリペリ剥がして開けると出てきました。
二見浦に打ち寄せる波を表現したという小豆色の波波模様が乗ったあんころ餅。
今も手作業でこの波形をつけているという事ですが、手作業が窺い知れる不規則なところが見受けられ、赤福よりちょっと粗めのこし餡と言った印象。
おかめ模様が入った木べらで1つずつ取り分けていただくと、小豆の風味香る滑らかなこし餡、そしてその下にある柔らかなお餅と合わさって、ほっこりとした落ち着いた甘さが口の中に広がります。
ちょっと甘さが控えめな餡は、ついつい二つ目、三つ目と進んでしまいます。
2007年に赤福餅の消費期限偽装発覚に端を発し、御福餅本舗でも原材料表示と消費期限偽装が発覚したという事で、農水省の立ち入り調査が入ったとのことですが、以降赤福と共に改善を行い、わずか三日しか無かった消費期限を保存料なしで七日に延長するパッケージ変更までやってこられたのは大きな改革を行ったのだろうなと推測するのですが、変わらず美味しい菓子を提供し続けて欲しいものです。
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8個入り税込824円でした。
株式会社御福餅本家
電話番号:0596-43-3500