一個当たり100円ほどなので、この手の老舗和菓子としては比較的リーズナブルな部類だと思いますが、ちゃんと和三盆糖が掛かっていて、満足度が高い菓子です。
餡は白餡なのですが、これまた一般的な白隠元豆とは違う白小豆使用。
柔らかい求肥餅に包まれて一口で食べてしまうのが勿体無く感じます。
菓子名が“とこなつ”と付いてあるので、夏っぽいものかと想像していると夏のイメージは無くw、王道餅和菓子。
夏も頂きに残る立山の雪は、夏中見ていても飽きることはない。これは立山が神の山だからなんだろうという思いを歌にした事かららしいのですが、富山の町のどこからでも望める立山に降り積った雪を和三盆糖で表現した、富山ならではの菓子、美味であります。
尚、白小豆は、赤福の白餅の原料にも使われている豆で、一般的に赤い色(小豆色)をしている小豆の一種。
白餡は主に隠元豆(手亡豆や白金時)で作られますが、これとは全く別の品種で、生産量が極端に少ないため、お目にかかる事の少ない原料です。
初代大門屋吉四郎さんが、醸造業から菓子業に転業が始まり。
高岡の伝統的建造物に指定されているとのこと。
看板菓子となる代表銘菓“とこなつ”や“田毎”など、9代目の現当主に至るまで歴史ある菓子を作り続けている老舗菓舗。
富山へ訪れた際のおすすめです。
通販でも買えるようです。
■とこなつ
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