お茶屋の道楽ブログ

和菓子、食べ歩き、お気に入り食材など食中心に紹介します。旅先出張先での写真、ビッグバンド活動、などなど気の向くまま趣くままの道楽日記です。どうぞ気の向くまま趣くままツッコミ入れてくださいませ(誹謗中傷は無しでお願いしますねw)

蔵出しお城シリーズ Part11 府内城(大分県大分市)17.03.21訪問

蔵出しお城シリーズ Part11
府内城(大分県大分市
訪問日 170321
 
 
大分の玄関口、JR大分駅から徒歩15分、目抜き通りの中央通りを抜けて昭和通りを東へ曲がると見えてくるのが九州有数の規模を誇っていた「府内城」。
場所は、大分市荷揚町という場所にありますが、このお城別名を「荷揚城」とも言われます。
 
 
今は別府湾まで2kmほどの場所にありますが、織豊時代末期の築城当時は、大分川が別府湾に注ぐ河口に位置しており、交易品の荷揚げ場だったことに由来するとか。
 

 

築城に取り掛かったのは福原直高。
この福原直高は、大河ドラマで一躍人気を集めた石田三成公の娘婿であったため、関ヶ原の合戦後、切腹
この段階では、本丸・二の丸・三の丸などがほぼ完成。
その後異封された竹中重利(竹中半兵衛の義弟、出自は半兵衛の従兄弟説、甥説など資料により異なるらしい)により、三の丸外側の約1km四方の城下町を含めた広大な城域が完成したとのこと。
 
 
江戸期の火災と太平洋戦争の大分空襲で、大半の建造物が焼失。
現存するのは、人質櫓、宗門(しゅうもん)櫓。(※2基とも一度焼失又は倒壊も、江戸期に再建)
他の建造物は昭和期に再建されていますが、天守は寛保3年(1743)の大火により焼失後、再建は叶わず、天守台のみが残っています。この天守台からはなかなかの眺望です。
 

 
関西からは訪問ハードルの高い場所ですが、名物とり天、関あじ、関サバ、をはじめとした旨いもんの多い地。
一大温泉地別府まではわずか3駅と好立地でもあり、又改めて行ってみたい場所です。
 

蔵出しお城シリーズ Part10 越前大野城(福井県大野市)16.11.06訪問

蔵出しお城シリーズPart10
別名;天空の城、亀山城
 
久しぶりに蔵出しお城シリーズ
16.11.06訪問
 
兵庫の竹田城と並んで雲海に浮かぶ写真で有名なお城。
写真部の北陸旅行の2日目に雲海を期待して日の出前に勝山のホテルを出発、早朝の登城も残念ながら綺麗な晴天の朝日を拝んでの健康的な登城に相成りました(苦笑
この日、西登り口から登ったのですが、ここの急階段は角度だけで無く一段一段が少し高い石段になっており、登るにつれて足取りが重たくなり、息を切らしてなんとか城門へ。
登場の際には南登り口からの登城をオススメしますw
ちなみにこの日7時すぎに登城。
この日は秋の雲海シーズンで、早朝6時からの開館営業でした。(WEbサイトによると、午前9時開館と記載)

築城は、1580年(天正8年)、織田信長配下の金森長近が4年の歳月をかけて完成。
以降、
長谷川秀一、青木一矩、織田秀雄、土屋正明、土屋忠次、小栗正勝とコロコロと城主が変わった後、越前松平家3代ひ引き継がれ、天領となり土井家が幕末まで城を守ったとのこと。
 
現在の天守は、1968年に推定再建された復興天守。連結式望楼型二重四階、鉄筋コンクリート造です。
他の復興天守同様、資料館と最上階の展望台となっている観光スポット。
実際の天守は、二重三階の大天守と二重二階の小天守の連結式であったと言われているようです。
 
人力車が観光客を乗せて走っていたりする足元に広がる町は、金森長近公が築城時に始めたまちづくりが原型と言われていて、北陸の小京都と呼ばれるえちぜん大野の町も見どころ多いようです。(訪城時は時間なく、お城に登っただけで、残念ながら町は通り過ぎただけでした)
 
いずれは雲海に浮かぶ姿を実際に見てみたいものです。
※1年で10日ほどしか雲海に浮かぶ姿を見れないレアな風景だそうです。
 

 

 

とこなつ〜大野屋(富山県高岡市)

一個当たり100円ほどなので、この手の老舗和菓子としては比較的リーズナブルな部類だと思いますが、ちゃんと和三盆糖が掛かっていて、満足度が高い菓子です。
餡は白餡なのですが、これまた一般的な白隠元豆とは違う白小豆使用。
柔らかい求肥餅に包まれて一口で食べてしまうのが勿体無く感じます。
 
菓子名が“とこなつ”と付いてあるので、夏っぽいものかと想像していると夏のイメージは無くw、王道餅和菓子。
大野屋さんの説明によると、“とこなつ”の由来は万葉集で有名な歌人大伴家持の歌「立山に降りおける雪を とこなつに 見れども飽かず 神からならし」から。
夏も頂きに残る立山の雪は、夏中見ていても飽きることはない。これは立山が神の山だからなんだろうという思いを歌にした事かららしいのですが、富山の町のどこからでも望める立山に降り積った雪を和三盆糖で表現した、富山ならではの菓子、美味であります。
尚、白小豆は、赤福の白餅の原料にも使われている豆で、一般的に赤い色(小豆色)をしている小豆の一種。
白餡は主に隠元豆(手亡豆や白金時)で作られますが、これとは全く別の品種で、生産量が極端に少ないため、お目にかかる事の少ない原料です。
 
大野屋さんは、江戸期1838年天保9年)創業の老舗。
初代大門屋吉四郎さんが、醸造業から菓子業に転業が始まり。
高岡の伝統的建造物に指定されているとのこと。
看板菓子となる代表銘菓“とこなつ”や“田毎”など、9代目の現当主に至るまで歴史ある菓子を作り続けている老舗菓舗。
富山へ訪れた際のおすすめです。
通販でも買えるようです。
 
■とこなつ
原材料;白小豆、和三盆糖求肥
賞味期限;7日
 
株式会社大野屋
所在地 〒933-0929 富山県高岡市木舟町12番地
TEL 0766-25-0215
購入日:2020年1月17日
購入店:JR富山駅銘店
6個入り(購入時の価格は覚えていません。23年12月現在は600円のようです。)
 
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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「白餅黑餅」〜赤福(三重県伊勢市)

 
コロナ禍で休業を余儀なくされた赤福が、新しい商品作りにチャレンジして発売された新たな名物。
黑餅は素朴な黒糖。白餅は和菓子ファンならなるほどの白小豆餡。
これまでのこし餡の赤福餅と同じフォルムの色違いとでも言う様なワクワク感ある菓子です。
食べてみると、その名の通り赤福の黒糖版と白餡版。
素材感はノーマルの赤福が最もなめらかで、黑餅は黒砂糖のざらつきを感じる食感、白餅は豆っぽい白小豆の風味を楽しめます。
白黒それぞれの素材感をしっかり出していて、さすが赤福という出来です。
ただ、素材の特性から、好き嫌いが分かれるだろうなという気がします。
黒糖、白小豆とも、素材としてはバリエーションという印象が否めません。
とは言え、どちらも美味しく仕上がっているので、黑餅・白餅とも素材そのものが嫌いでなければ美味しく頂けます。
何より、“あの赤福の新味”という話題性もあるので十分楽しめる菓子です。
 
名称:和生菓子
内容量:【白餅】四個、【黑餅】四個
消費期限:表面に記載
保存方法:表面に記載(直射日光・高温多湿を避け保存して下さい。片寄りやすいので、たいらにお持ち下さい、と表示)
製造者:(株)赤福 三重県伊勢市宇治中之切町二六
製造所:三重県伊勢市朝熊町二〇一五
原材料名:【白餅】砂糖(国内製造)、白小豆、もち米/トレハロース
【黑餅】砂糖(国内製造)、小豆、加工黒糖、もち米、食塩
 
 
※WEBサイトより〜原材料 ※夏期製造分と冬期製造分で原材料が違うため、栄養成分と消費期限が違います。今回購入分は夏期製造分(6月1日~10月4日)
栄養成分表示(1個あたり、推定値)
【白餅】熱量95kcal、たんぱく質1.6g、脂質0.1g、炭水化物21.7g、食塩相当量0.0g
【黑餅】熱量95kcal、たんぱく質1.8g、脂質0.2g、炭水化物21.5g、食塩相当量0.02g
消費期限 製造日含め2日間


JANコード 4944963 090028
価格 1000円(8個入り;白餅4個、黒餅4個、税込)
 
購入日:23.07.15
購入店:神戸阪急 地下1階
 

「かわっぴら餅」〜東照(神奈川県川崎市)

 

京急川崎駅で見つけた無人の和菓子販売店
最近よく見るど冷えもん的な自販機が置いてある販売コーナーの様です。
 
特に名物と書いてあったのがこの「かわっぴら餅」
一見、薄い不定形のお煎餅の様なフォルムですが、実物を手に取るとふわふわのお餅。
その名の通りお餅なのです。
 

 
食べてみると、その外見とは裏腹になめらかでふわっふわの大福餅。
よくみると、商品名の横に「〜大福」と書いてあるじゃ無いですか。
食べてみるとふわっふわの触感通りの食感で、煎餅か潰したどら焼きかの様な外見とのギャップがスゴい。

甘さ控えめの餡もしっかり主張していて、名産の触れ込みに恥じない出来の菓子です。
味が二種類、ほんのりよもぎの青い香りがするよもぎ餅の粒あんと、素朴な香ばしさの醤油餅のこしあんがあり、どちらも美味。
川崎の美味しい名品でした。

 
■かわっぴら餅こしあんこしあん入り焼しょうゆ大福
・名称:生菓子
・原材料名:もち米粉(国内製造)、砂糖、小豆(北海道産)、醤油、水飴/トレハロース、加工でんぷん、酵素、(一部に小麦を含む)
・内容量:1個
・保存方法:直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保存してください。
・栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー255kcal、たんぱく質4.2g、脂質0.2g、炭水化物61.4g、食塩相当量0.09g ※この表示値は推定値です。
 
■かわっぴら餅つぶあん;小豆つぶあん入りヨモギ大福
・名称:生菓子
・原材料名:もち米粉(国内製造)、砂糖、小豆(北海道産)、蓬、水飴/トレハロース、加工でんぷん、酵素
・内容量:1個
・保存方法:直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保存してください。
・栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー250kcal、たんぱく質4.2g、脂質0.2g、炭水化物61.4g、食塩相当量0.07g ※この表示値は推定値です。
 
□製造者:株式会社東照 神奈川県川崎市川崎区本町1−8−9
□電話:044-244-5221
□購入日:23.11.07
□価格:4枚入り600円(1枚150円)
□買った場所:京急川崎駅自販機

「木公(もっこう)」〜彩霞堂(石川県白山市)


石川県は金沢の和菓子店をはじめとして、和菓子店の多いエリア。
神戸大丸に立ち寄った時に石川物産展の催事があったので覗いて見つけたのがこの「木公」です。
木公とだけ書かれた白とベージュツートーンの紙包みを開けると出てくるのは、細長く白いスティック状の菓子。
所々に褐色の粒が散りばめられていて樹皮のようです。
原材料は、砂糖・寒天・水飴・くるみ。
白い部分は寒天で、樹皮のような不均等な粒はくるみがカットされたもの。
天原料ではありますが、ふわふわの寒天ではなく堅めの仕上がりで、カリッとした食感の生地に小さく砕いたくるみがアクセントになっていて食感も楽しめます。
指でつまんで手軽に食べられる和菓子ですが、丁寧に作られているので、お茶請けとしても合う菓子。
お茶だけじゃなく、コーヒーにも合いそうな菓子です。
作っているのは白山市の彩霞堂。
白山のくるみは昔から有名で、加賀藩御用達の品だったらしく、その白山の麓で古くから菓子作りをやっておられる彩霞堂さんではくるみを使ったお菓子を作られているようです。
「木公」以外にも、看板菓子の「千歳くるみ」や「くるみすあま」などくるみを使った菓子が多くあります。
 
ちなみにこの菓子名「木公」は、「松」の字を左右で木と公の二文字に分けたもの。
生地に混ぜているくるみが松の樹肌に似ていることからとのことですが、そのまま「松」を名前に用いず、「木」と「公」に分けたネーミング、なかなか洒落ていますよね。
(松の別称や、マツ科マツ属常緑高木総称として、木公と呼ぶこともあるようです。)
購入日:22.10.29
 
 
「木公(もっこう)」
 
原材料名:砂糖、寒天、水飴、くるみ
内容量:6個
価格 702円(6個入り、税込)
 
製造者:有限会社彩霞堂
〒924-0807
石川県白山市石同町22
電話☎︎ 076−275−0072
営業時間:AM9:00〜PM7:00
 
栄養成分表示(1個あたり、推定値)
熱量90.2kcal、たんぱく質 2.0g、脂質 1.2g、炭水化物 17.7g、食塩相当量 0.0g ※一個あたり<推定値>






 

加賀銘菓「阿んころ餅」〜圓八(石川県白山市)


買った場所の印象かも知れないですが、ちょっと野暮ったいと思いながら購入。
消費期限が当日(!、購入日は22.5.20で当日消費期限)
いろいろハードル高そうな菓子ですw
 
パッケージは昔のデザインそのままに、竹皮に包まれていて、素朴なもの。
商品名も昔のロゴを印刷してある様で、歴史を感じます。なんせ、読めない(苦笑
 
圓八さんは、創業が元文2年(1737年)と280年以上の歴史を持つ超老舗。
白山市にあるお店との事で、関西在住者にはちょっと行きづらい場所にありますが、金沢駅で購入できるので、少しは購入ハードルが下がります。
 
竹皮の香りがほんのりする包みを開くと、一面のあんこw
本来、一つ一つがまん丸くまとめてある様なのですが、竹皮に直に包んであるので全部がまとまって潰れた状態になっているための一面あんこ。
竹皮に爪楊枝が刺してあり、これを使って食べられます。
一つ一つがまん丸の状態で食べたいなら箱入りの商品を買わないといけない様です。
ビジュアルはちょっと、です(苦笑)
 
あんこは、水分を切ったドライなこしあんですが、これが滑らか。
口に運んだ瞬間ふわっと溶けていく感覚。
甘さも控えめでほんのり隠し味の塩味があって、丁寧に作られている事が伝わってきます。
シンプルだけど、美味しい。あぁあんころ餅ってこんなに美味しかったんだと感じさせてくれます。
赤福ともまた違った感じ。深いです。
素材は、北海道産小豆、石川県産かぐらもちの餅米、霊峰白山からの伏流水で仕込み、生餡は蒸し〜アク抜きを3回繰り返して3日かかるんだとか。
この手間が雑味の無い繊細な美味しさを産んでいる様です。
コンビニで買ったのに(失礼!)本当に美味しい!
 
その日に食べないといけないあんころ餅、コンビニで買えるあんころ餅、金沢のマストバイ菓子です。
7-11ハートインJR金沢駅にて、420円(税込)
 
圓八阿んころ餅
原材料名:砂糖(国内製造)、小豆、もち米、赤竹小豆、食塩/酵素(大豆由来)
 
株式会社圓八(石川県白山市
石川県白山市成町107