お茶屋の道楽ブログ

和菓子、食べ歩き、お気に入り食材など食中心に紹介します。旅先出張先での写真、ビッグバンド活動、などなど気の向くまま趣くままの道楽日記です。どうぞ気の向くまま趣くままツッコミ入れてくださいませ(誹謗中傷は無しでお願いしますねw)

「ヒノデ水飴」ヒノデ阿免本舗 久保商店

「ヒノデ水飴」ヒノデ阿免本舗 久保商店

 

 

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ヒノデ水飴

尼崎出身の身としては、この菓子をイチオシしたい!(笑)

と言いいつつ、恥ずかしながら実際この菓子を買って食べたのはつい最近の事でした(苦笑)

存在自体は昔から知っていたのですが、飴だし、古っぽいし、と子供の頃はわざわざ手にする事は無かった(子供の頃ってそういうのありませんか?w)ものです。

 

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さて、江戸期から続く百年以上の歴史があるこの飴に使われている原材料は「米」だけ。

お砂糖を使わないお米の甘さだけが甘味の全てなのです。

と言ってもお米だけでは甘くは無いのは当然で、お米のデンプンを酵素分解する事で麦芽糖になり、甘さが産まれる事になります。(玄米を発芽させ、発芽玄米酵素によりデンプンを糖化される製法は、今では殆ど見られない最も素朴な製法です。)

 

 

創業百年を超えるこの老舗では昔ながらのこの製法を守り、原材料が米(もち米)だけの水飴を作り続けておられます。

日本の飴の原点とも言える素朴で優しく美味しい菓子です。

子供の頃にこういう価値は分からないものなんでしょうね。はい、言い訳です(苦笑)。

 

 

この飴の糖分は「麦芽糖」と言われるもので、米や麦のデンプン質を分解すると麦芽糖に。さらに分解するとブドウ糖(単糖と呼ばれます)になって、これが糖分の最小単位になります。

砂糖(ショ糖)も分解されるといずれブドウ糖になるのですが、口に入った時点では違うもの。同じ糖でも味わいが違っているわけで、ヒノデ阿免の甘さはとても優しい甘さです。

看板菓子は水あめなのですが、喉に優しく、風邪などの喉痛にも良いとの事(薬事法の関係で効能は謳えませんがw)で、実際風邪の時に頂くと喉の痛みが和らぐ感じがします(個人的感想ですよw)し、お仕事で声を使われるアナウンサーや歌手(松任谷由実さんも来られたとか)もここの飴を愛用されているとの事。

水あめの他に、これを固めた飴も商品として揃えておられます。

 

 

阪神大震災で被災され、現在の建屋は再建されたものとの事ですが、昔から使われている建具や調度品なども一見の価値があります。

この味のある店舗でお買い求めに頂くと、更に満足度も高くなること請け合いです。

 

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■ヒノデ阿免本舗(ひのであめほんぽ)

〒660-0862

兵庫県尼崎市開明町1-36

電話 06-6411-0340

営業時間 9:00~19:00

定休日 日曜・祝日