お茶屋の道楽ブログ

和菓子、食べ歩き、お気に入り食材など食中心に紹介します。旅先出張先での写真、ビッグバンド活動、などなど気の向くまま趣くままの道楽日記です。どうぞ気の向くまま趣くままツッコミ入れてくださいませ(誹謗中傷は無しでお願いしますねw)

銘菓「月世界」〜月世界本舗(富山県富山市)

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「月世界」と書いて「つきせかい」と読みます。
「げっせかい」ではありません。
 
月と言えば兎。
化粧箱には月と兎があしらわれた銘菓「月世界」は不思議食感という言葉が似合う和菓子。

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口に入れると「ふわっとしゅわっと」溶けていく感覚。
ふわふわの焼きメレンゲとも違ったふわっと感、舌の上に乗っかった瞬間しゅわっと溶けていく、そんな不思議食感の和菓子です。(個人の感想ですw)

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原材料は砂糖、卵、寒天。
 
寒天のふわっとさく感にメレンゲのしゅわっと感?
口に入れると溶けていくので気がつくと無くなってしまう、不思議な美味しさです。
原材料表示は砂糖になっていますが、和三盆糖と白双糖を煮詰めた糖蜜を使っているとのことで、雑味の無い上品な甘さ。
緑茶や抹茶に留まらず、珈琲のお茶請けにも合う、他に類を見ない銘菓です。
 
品名:月世界
名称:干菓子
原材料名:砂糖、卵、寒天
製造者:(有)月世界本舗
富山市上本町8-6
電話076-421-2398
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

富山を代表する銘菓月世界 6本入り:人気の富山のお菓子/月世界本舗
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宝塚銘菓「乙女餅」〜きねや(兵庫県宝塚市)

餅系の和菓子は、消費期限設定のものが多くあります。
餅はつき立てから時間が経つと固くなっていくもの。
そのため、数日しか期限の無いものが多くあり、購入ハードルが高くなっています。
この「乙女餅」もその一つで、期限は3日。
お餅好きの方からすれば、当日じゃないだけマシという意見が出てくるかも知れませんが、3日は短い部類のもので、販売店が限られてくるので、購入ハードルが高くなってくるわけです。
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製造販売をしているのは、宝塚市にある「きねや」さん。
宝塚と言えば、全国的に有名なのは“宝塚歌劇”ですが、その宝塚歌劇にちなんだ銘菓がこの「乙女餅」。
昭和初期の人気スター天津乙女さんにあやかった名前だとか。
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その創作当時の製法を守って添加物を使わず、餅粉・きび粉で作られた細長いお餅にたっぷりのきな粉をまぶしたシンプルな和菓子。
餅粉だけじゃなく、きび粉を使っているからか、お餅の食感以上にプルプル感ある魅惑wの食感です。
前出のお餅ならもっと期限が短いのでは?というところですが、きび粉を使っているからプルプル感が長続きするのかも知れません。(餅菓子で柔らかい食感をウリにしているものは1日期限のものも少なくありませんので)
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自然な感じの素朴な菓子ですが、なんとも言えないプルプル食感と自然な風味はここだけの味。
宝塚に行く機会があれば買い求めたい銘菓です。
 
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「乙女餅」 10個入り 1,200円
原材料:砂糖(国内製造)、餅粉、きな粉(大豆(遺伝子組み換えでない))、きび粉、塩
製造者:合同会社きねや
所在地:兵庫県宝塚市栄町2−1−1
製造所:兵庫県宝塚市高司4-3-8

「御福餅」〜御福餅本舗(三重県伊勢市)

数十年ぶりに出逢った「御福餅」。

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年末の買い出しに行ったスーパーライフで手土産販売されていて購入。
ぱっと見はあの有名な赤福餅とパッケージがよく似ていて、どちらもお餅の上にどっさりこし餡が乗っているので、赤福の類似品とか言われたりしている商品だが、こちらも300年近くの歴史を持つ超老舗和菓子です。
創業は元文三年と書かれてあり、西暦に直すと1738年。
江戸時代の真ん中で、暴れん坊将軍として有名な徳川吉宗公が将軍、天皇桜町天皇の時代と言うから、とにかくスゴい歴史を持っている菓子舗なのです。
 
御福餅赤福餅同様伊勢名物として、土産物店などで人気の商品なのですが、赤福ほど有名では無いのは、三重県以外の販売店赤福ほど多く無いことだと思われます。
と言うか、伊勢名物なのに新幹線や空港など三重県以外でも比較的販売店舗が各地にある赤福餅が凄すぎるという事で、これだけの歴史を持っている和菓子であれば他地であれば十分当地代表菓子として存在できたのでは?と思うのは私だけではないと思うのです。
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と歴史のお話はこれくらいにして、実際の菓子ですが、
 
ピンクの包装紙を解くと、「伊勢のやさしいお福わけ」というメッセージが書かれた紙箱があり、その中に二見浦夫婦岩と思しきイラストの入った密封容器が入っています。
こちら、数年前にパッケージのリニューアルで消費期限を7日間(それまでは3日間)に伸ばしたらしく、その期限延長を可能にした密封容器だと思われます。
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その密封をペリペリ剥がして開けると出てきました。
二見浦に打ち寄せる波を表現したという小豆色の波波模様が乗ったあんころ餅。
今も手作業でこの波形をつけているという事ですが、手作業が窺い知れる不規則なところが見受けられ、赤福よりちょっと粗めのこし餡と言った印象。
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おかめ模様が入った木べらで1つずつ取り分けていただくと、小豆の風味香る滑らかなこし餡、そしてその下にある柔らかなお餅と合わさって、ほっこりとした落ち着いた甘さが口の中に広がります。
ちょっと甘さが控えめな餡は、ついつい二つ目、三つ目と進んでしまいます。
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2007年に赤福餅の消費期限偽装発覚に端を発し、御福餅本舗でも原材料表示と消費期限偽装が発覚したという事で、農水省の立ち入り調査が入ったとのことですが、以降赤福と共に改善を行い、わずか三日しか無かった消費期限を保存料なしで七日に延長するパッケージ変更までやってこられたのは大きな改革を行ったのだろうなと推測するのですが、変わらず美味しい菓子を提供し続けて欲しいものです。
 
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裏面表示はこちら
8個入り税込824円でした。
 
株式会社御福餅本家
所在地:三重県伊勢市二見町茶屋197-2
電話番号:0596-43-3500

自販機で買えるきんつば「戎金鍔」〜谷矢製餡(兵庫県西宮市)

自販機で買えるきんつばがありました。w

えべっさんで有名な西宮神社近くの戎金鍔(えびすきんつば)を作る谷矢製餡さん。

通りがかった時に目に入ったのがこの自販機

二度見しましたw

なじゃこりゃ??と思ってしまうインパクトですw

菓子やアイスクリームなどを販売しているタイプのボタンが付いている自販機で、販売していたのは9品。

粒あんきんつば

・栗あんきんつば

粒あんだんご和栗のせ

・抹茶あんきんつば

・芋あんきんつば

粒あんそのもの

とバラエティー豊富なラインナップ。

価格も3個入りで400円と値頃感ある価格設定です。

 

 

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なぜか、6番のコラムがありませんが、季節限定の芋きんつばが"大人気商品”とPOPが付いていて一押しでした。

季節限定とあるので食指が動きかけましたが、まずは定番の粒あんをポチッと。

 

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購入したのは11/7で、賞味期限は11/19でしたので、2週間程度の賞味期限設定かと思われます。

原材料は、砂糖(国内製造)、小豆、(北海道産)、還元水飴、小麦粉、寒天、白玉粉、食塩(一部に小麦を含む)と余計なものを使わない正統派。

甘さも控えめで自販機でこんなにしっかりしたきんつばが買えるのはとてもありがたい事です。

賞味期限管理も大変だとは思うのですが、こんな自販機が多くなればいいなぁと思いました。

 

西宮名物伝統銘菓“戎金鍔”

谷矢製餡株式会社

〒662−0914 兵庫県西宮市本町8-1

※店舗の前に自販機はあります。

 

 

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老伴(おいのとも)〜 柳屋奉善(三重県松阪市)

老伴(おいのとも)は、非常に歴史のある菓子で、天正3年(1575年)に作られたという事ですから、ゆうに400年以上の歴史を持つ菓子。
命名は、白楽天の詩集から、あの三井家(今の三井グループの元となった今の三重県松阪の豪商)の三井高敏氏が命名したとのことです。
想像の範囲を大きく超える歴史を持つ「老伴」は、一見すると最中なのですが、裏返すと中身が餡では無く羊羹、しかも剥き出しという一風変わった菓子です。

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食べてみると、最中皮のパリパリ感はもちろんのことですが、中身の羊羹地には表面のコーティングでこちらもパリパリ。
その中から上品な羊羹の甘い美味しさが広がってきます。
羊羹というか最中というか、他所には無いここだけの不思議食感の和菓子なのです。

柳屋奉善の本店があるのは、松阪牛で有名な三重県松阪市
JRと近鉄松阪駅から徒歩約7〜8分の中心街、
その松阪牛の名店"和田金”のすぐ横が本店です。

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400年以上の歴史を持つ「老伴」の元祖は、初代当主が硯石の鉄型を取って作った最中皮の片面に羊羹を流し込んで作った「古瓦」と呼ばれる菓子。
この当時は、滋賀県蒲生郡日野町あたりのあったとのことで、その日野の城主はお茶に造詣の深い蒲生氏郷公だったことから、お茶菓子の創作に取り組んでいたとのこと。
その後、蒲生氏郷公が豊臣秀吉公の命で伊勢国・松ヶ島城に移り、新しく城下町を作り、その地を「松坂」(現在は「松阪市」)と名付けられたこの町に柳屋奉善も移ってこられた様です。
歴史の教科書に出てくる様な時代の出来事がつながってくるほどのスゴい歴史を持っている菓匠なんですね。
その400年以上前に創られた原型を今でも踏襲して、且つ多くのファンを持つ菓子として作られ続けるなんてロマンを感じますよね。

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「老伴」の中身の羊羹は、小豆餡ではなく白手亡餡に糸寒天、砂糖を炊き込んで、ベニコウジを着色料として加えます。
その羊羹を最中皮に流し込んで少し固まった頃に、砂糖蜜を表面に塗って保存室で一晩乾燥させるというのが「老伴」の工程。
一晩乾燥させることによって、砂糖蜜が内部の熱で内側から固まり、表面にパリっとした糖蜜コーティングが出来るとのこと。

長い歴史があり、他所にない非常に個性的な「老伴」。
日常菓子にするにはちょっと贅沢かもしれませんが、日常菓子としてもご来客時のもてなし菓子としても、話題とともにお茶請けにふさわしい和菓子だと思います。

 

老伴(おいのとも)
原材料名 手亡あん・上白糖・グラニュー糖・最中・水飴・寒天・着色料(ベニコウジ)

4個入り 700円

製造者 株式会社柳屋奉善
    三重県松阪市中町1877
    フリーダイヤル 0120-510138

2018年02月28日、松阪駅キオスクにて購入

 

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家にあるものだけでコバエ対策-効果バツグン!w

コバエ、鬱陶しいです。

チラチラ視界に入ってきやがるし、叩いて駆除しようにもなかなか捕まらず確率が激悪。

かと言って殺虫剤撒くと自分も吸い込むのでイヤ。

 

ってことで、家にあるものだけでトラップ作ってみました。

 

用意するものは、広口の空き瓶、だし醤油(めんつゆでも可)、お酢、食器用洗剤、お水だけ。

 

瓶にだし醤油とお酢を適当にちょろっと(多分小さじ1杯あるなしくらいの量、計ってない)入れて、一、二滴の食器用洗剤を垂らして、量を増すためにお水を加えるだけ。

制作時間わずか3分ほどw。

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ネットに上がってた情報をかいつまんで、だいたいこんなくらいかなとざっくり作ったトラップですが、効果バツグンでした。

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うちの部屋、そんなにブンブン飛び回ってたわけじゃ無く、多分1〜2匹程度のコバエが飛んでるなと思ってたくらいなんですけど、トラップをセットして1日経ったら5匹ほど(そんなにおったんやw)がトラップに沈んでいました。

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仕組みはこういうことらしいです。

・だし成分とお酢成分はコバエが好きなニオイの素;こいつでコバエをおびき寄せる。

・食器用洗剤≒界面活性剤;コバエは水を弾くので水には沈まないが、界面活性剤の働きで水を弾かなくしてトラップの水面に取り付くとそのまま沈んでしまう様になる。

入りやすい様に口の広い瓶にして、コバエが通りやすい場所に置けばポロポロコバエが入ってきてくれます。

 

そんな最中、ベランダの観葉植物に施肥したら、そこにコバエが集まりだして、、、

 

しばらくトラップのお世話にならないとダメな様です。

 

 

蔵出しお城シリーズ Part 09 松江城(島根県松江市) 15.09.22訪問

 
現存12城の一つ(未登城は弘前備中松山宇和島の3つ。うち弘前は訪問済みも未登城。いずれ全て行きたい。)
松江と言えば和菓子、小泉八雲宍道湖出雲そば一畑電車
で、ちょっと足を伸ばして、出雲大社竹内まりやさん実家
老後住みたいなと思っている街の一つです
 
訪城時、国宝決定直後だったのであちこちに国宝決定の幟が上がっていました。
天守をもじったと思われるこの松江城ロゴは秀逸だなと思います。
 
さてこの松江城関ヶ原の戦功で松江に入った堀尾吉晴・忠氏が1607年から4年かけて亀田山に築かれた平山城
北側に伸びている宇賀山との間を切り崩して掘割を通したとブラタモリNHKで放映)でも紹介していましたが、大きな土木工事で築かれたお城。
 
現存天守は黒板張が特徴的な四重五階複合式望楼型の天守
この天守と入り口に付属する付櫓だけが当時の建築物で、他の建物、城門や櫓は残っていなかったため、昭和期の天守解体修理の後、多聞櫓と一の門が木造で復元、以降平成期まで多くの櫓や門が復元されて往時の景観を偲ぶ景観が整えられています。
 
そして、松江城といえば松平不昧公(松平治郷)。
堀尾氏→京極氏と続いた松江城主が途絶えた後に出雲松江に入った徳川家康の孫;松平直政から数えて7代目の松江城主ですが、茶湯に通じていて不昧というのは治郷の茶道での号。
石州流不昧派の元祖となり、茶道を松江の地に根付かせたと言われています。
 
そのこともあって、松江には老舗和菓子店が多く、銘菓がたくさん生まれていて、老後住みたいという大きな理由になっていますw
 
 

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